[in late summer]
或る晴れた日の事。
窓際に止まった蝶を
捕えて、この手で翅を
もぎ取りました。
黒と紫のコントラストが
とても美しい蝶でした。
飛べなくなった蝶は
跪く事無く落ちて
僕は手の中の翅を見て
泣きました。
何処までも飛べる筈だった
あの日を思うと自由に飛ぶ蝶が
酷く羨ましかったのです。
そんな、晴れた日の事。
私のはじめて訪れた
大きな廃墟。
「奔別立抗」は
たまたま、
国道を走っていると
脇道の奥に聳え立っていた。
恐る恐る近づき、
圧巻さえ覚えたその姿は
恐怖を越えた何かで私を突き動かした。
その「奔別」が
解体される方向に動いている。
いま、とても詳しい方々から情報を頂けて、
内容に一喜一憂している。
立抗は残るようだ。
事務所は解体され、
好きだったホッパーは保留。
思うところは多々あれど、
あまりにいろんなことが絡むこの状況。
ただ、壊すことがほんとうに正しいのか?
凛々しいその姿は
次の記事で紹介しようと思います。
by maco516 | 2011-09-02 10:35