無音
(ひとりかい?、)
血が巡る
呼吸する瞬間も。
明日目が覚めても
爪を立てて求めあっても
痛みも感覚も
握り潰した緋
崇め奉られるのを目的とした孤独を
いつだって隣に置いている
さっきまで動いていた
右の眼球を意識したとき
瞼の裏には蕀だらけの薔薇が繁っている。
(ひとり、かい)
愛し合って舐め合って
罵り合って傷つけあう
鈍感な孤独を。
(一人、か)
by maco516 | 2011-02-09 19:03 | ぐるぐる。
by maco516 | 2011-02-09 19:03 | ぐるぐる。
ファン申請 |
||